情報商材は詐欺である。ネット社会はもちろんのこと、一般社会でも情報商材が詐欺の業界であると評価されるようになりました。スパム、不正行為、脱税、ねずみ講、マルチビジネス、誇大広告、二重価格などなど、何かとネガティブなイメージで語られる事の多い情報商材業界。アフィリエイト業界においても、情報商材の販売者や情報商材の紹介者は「裏アフィリエイト」、もしくは「裏アフィリエイター」と呼ばれ、忌み嫌われる存在となっています。
当サイト「アフィリエイトSOGO.COM」でも、過去何度も情報商材アフィリエイトのネガティブな面や問題ある行為を取り上げさせて頂いてきました。しかし残念ながら、ネット初心者の多くは情報商材の誇大広告に騙され、不正行為や詐欺的な行為の片棒を担がされたり、多額の料金を支払わされ泣き寝入りに追い込まれたりと、悲惨な状況を送っています。
▽アフィリエイトSOGO.COMでの情報商材関連記事▽
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・情報商材が詐欺まがいのネット広告として読売新聞に取り上げられました
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アフィリエイトSOGO.COM編集部やクロスワーク株式会社でも、情報商材によって被害を受けた多くの個人や法人から、詐欺ではないかとの相談の連絡を受けています。中には、「カリスマと呼ばれる情報起業家に騙された」と号泣しながら電話をかけられてきた女性の方や、「1年以上多額の費用を払ったのに何の収入にもならない」とはるばる地方から上京されて相談しに来られた方もいます。
アフィリエイト・プログラムを導入している法人も、ネットで稼ぐ方法を教えるとうたう情報商材や塾、スクール、ツールの利用者によって、不正な成果やブランドイメージの侵害といった実害を受け、アフィリエイト・プログラムの終了を余儀なくされたケースが発生してきています。情報商材の不正・詐欺的な手法によって被害をうけ、裁判沙汰にまで発展してしまったケースもあります。
アフィリエイトSOGO.COM編集部に届く相談内容から判断すると、アフィリエイト業界で発生するネガティブな問題の実に9割近くが、裏アフィリエイトと呼ばれる情報商材アフィリエイト関係者によって引き起こされています。アフィリエイトSOGO.COM自体もコンテンツ無断盗用やスパムコメント、悪質なBBS宣伝などに加え、脅迫に近い行為など、情報商材業界の関係者による実害を経験してきています。
アフィリエイトSOGO.COM編集部では無料レポートやネットで儲けるとうたった塾、情報商材ツールなども含め、数多くの情報商材関連サービスを調査してきましたが、いまだかつて有効なものと出会った事は一度もありません。ブログ量産や自動更新ツール、mixi活用方やリスティング(PPC)広告利用、自己申し込み等など、間違った情報や使えない情報がほとんどです。
アフィリエイト業界以外にも、ブログ業界、SEO業界、ライター業界、出版業界、オークション業界などなど、多くの業界が情報商材によってイメージの悪化、コストの増加、スパムや不正行為の氾濫といったネガティブな影響を受けてしまっています。こうしたネガティブな影響が2008年一気に表面化し、多くのサイトやブログ、報道メディアで情報商材の悪質な実態が取り上げられるようになりました。
下記、いくつかネット上で閲覧できる情報商材の被害や現実に迫った記事、およびテレビや新聞の報道実績を掲載させて頂きます。
『情報商材』(Wikipedia) 『情報商材による被害 インターネット詐欺対策集』(有限責任中間法人ECネットワーク) 『情報商材業界のダークサイドに巻き込まれないために知っておくべきこと』(Web担当者Forum) 『悪質な情報商材の勧誘にご注意ください』(経済産業省委託事業・財団法人ベンチャーエンタープライズセンター) 『人はなぜマルチ商法にはまるのか?』(Business Media 誠) 『詐欺まがいネット広告、ブログで増殖…成功報酬型が特徴』(Yomiuri Online/2008年7月) 『金もうけ・ダイエット・必勝法…「裏情報」業者がネットに増殖』(朝日新聞/2008年8月) 『「必ずもうかる」「必ずやせる」ネットの怪しい広告でトラブル』(TBSイブニングニュース/2008年9月) |
上記掲載させて頂いたのは、情報商材による詐欺行為や不正行為などの被害について書かれたごく一部の記事やページ、報道でしかありません。ネット上に存在する個人の体験談や感想、そして過去の新聞やテレビの報道まで合わせると、情報商材がいかに社会から詐欺業界と思われているかという現実を、より深く知ることができます。
情報商材が詐欺業界だと社会に認識されている点について、情報商材業界の関係者の多くは、「詐欺的な情報商材もあるが、中には有効な情報商材も存在する」と反論します。この情報商材関係者が反論する一文の中にこそ、情報商材業界が抱える闇が浮かび上がっているのです。
詐欺的な情報商材の存在と、進まない情報商材業界の対策
情報商材が詐欺だと社会に認識される中、当の情報商材業界が抱える最大の問題。それは、「詐欺的な情報商材が存在する事を、情報商材関係者が認めており、情報商材業界内で対策が進んでいない」という点です。中には「情報商材の大部分は詐欺的な内容だが、自分が売っているものだけは詐欺ではない」と、開き直って堂々と宣伝している情報商材関係者も存在しています。
情報商材の全てが詐欺ではなく、中には本当に有効な情報商材もあるのかもしれません(アフィリエイトSOGO.COM編集部ではこの10年、有効な情報商材を見たことはありませんが)。しかしながら、この“詐欺的な情報商材の中にも有効な情報商材があるかもしれない”という点は、すでに社会の関心事ではないのです。情報商材業界が抱える最大の問題は、「詐欺的な情報商材が実際に多数存在している」という現実そのものなのです。
詐欺的な情報商材が多数存在しているという現実が、ネット社会はもちろん、テレビや新聞、雑誌などのメディア報道によって一般社会にまで広く認識されてしまっているからこそ、日本社会は「情報商材=詐欺」という烙印を押しているのです。だからこそ、アフィリエイト業界でもトップアフィリエイターや大手法人サイト、アフィリエイト・サービス・プロバイダーなどは、情報商材業界から距離を置いているのです。
詐欺的な情報商材の比率がどれくらいあるかというのは、もうすでに情報商材に対する定義を決める要素ではなくなっています。詐欺的な情報商材が多数存在する。詐欺的な情報商材に対する対策がなされていない。だから、情報商材業界そのものが詐欺である。ネット社会を含めた日本の社会は、そう判断を下しているのです。
詐欺業界として見られるようになってしまった情報商材業界の最大のミスは、「情報商材=詐欺」というイメージが社会に広まるのを防げなかった事です。アフィリエイト業界のように、「アフィリエイト・マーケティング協会」や「日本アフィリエイト・サービス協会」のような業界団体を早い段階で設立し、詐欺的な情報商材の取り締まりを行うべきだったのです。
情報商材業界に多数の詐欺的な情報商材が存在しているのを認識していながら、情報商材販売者や情報商材紹介者はその現実を受け入れるだけで、詐欺商材の対応に動かなかったこと。それが現在、「情報商材は詐欺だ」と社会に認識されてしまっている最大の原因となっています。
ネット社会だけではなく、大手メディアの報道によって情報商材は詐欺だと一般社会に認識されるようになってしまった現在、情報商材業界にもう未来はありません。事実、この1年でも撤退や脱税などで、情報商材業界から姿を消す情報商材関係者が増えてきています。先見性のある人間は、もう何年も前に情報商材業界から足を洗っています。
詐欺的な情報商材が多数存在し、そのことを情報商材の関係者が認めており、詐欺的な情報商材に対する対策が講じられてこなかったツケが、今の「情報商材=詐欺」という社会のイメージにつながっています。「情報商材=詐欺」というイメージが払拭される日は、今のままでは決してやってこないでしょう。
アフィリエイト業界と情報商材業界の関係
アフィリエイトSOGO.COMでは、情報商材について言及させて頂くのは今回の記事を最後にする予定です。情報商材は詐欺だというイメージが世間に広まった現在、当サイトの啓蒙活動ももう必要ないレベルになってきています。最後に、情報商材業界とアフィリエイト業界の関係についてよく質問されることがありますので、その回答となる点を3つ挙げさせて頂き、当コラムを締めさせて頂きます。
1.情報商材業界にアフィリエイト業界のカリスマはただの一人も存在しません 2.稼げる情報商材アフィリエイトで本当に稼げるものは、ただの1つも存在しません 3.情報商材に関係する人間は、アフィリエイト業界からは距離をおかれています |
これが、アフィリエイト業界と情報商材業界の関係です。情報商材業界にはたくさんの“自称”カリスマ・アフィリエイターが存在していますが、彼らはあくまで自分で名乗っているだけです。ASPやECサイト、ベテラン・アフィリエイターからは無視されているか、嫌われているケースがほとんどです。そもそも自分で自分をカリスマだと誇張して名乗る人間に、社会からまっとうな評価をされる人はいません。
また情報商材業界では、数多くの「アフィリエイトで稼ぐ方法」が、情報商材や塾、ツールと言った形を取って販売されています。しかし、こうした稼げる系の情報商材で、本当に稼げるものはただの1つも存在しません。情報商材業界に存在する稼げる方法は、その情報商材の販売者(情報起業家)のみが稼げるだけで、実際に情報商材に書かれている行動をとっても稼ぐことはできないのです。
アフィリエイトで稼ぐ情報商材が現在数多く存在していますが、そのどれもが古くなった手法や稼げなくなった手法、規約に違反する不正行為ばかりです。そもそも本当にアフィリエイトで稼ぐ方法を知っていたら、その方法は知っている人間のみが実践し、決して見ず知らずの第三者に教えようとはしません。ライバルを増やすだけですから。
情報商材業界には“自称”カリスマ・アフィリエイターや、稼げるとうたいながら全く稼げない情報が氾濫しているため、ASPやECサイト、ベテラン・アフィリエイターは情報商材に関係する人間から距離を置いています。情報商材を紹介してしまうとECサイトと提携拒否されたり、キャンペーン企画に応募できなかったり、アフィリエイト交流会に参加できないなど、アフィリエイト業界ではデメリットばかりでメリットはありません。
アフィリエイト・プログラムを通じて成果や売上を増やそうと考えられている個人、および法人の方は、裏アフィリエイトと呼ばれる情報商材業界に堕ちないよう気をつけて下さい。また現在情報商材に手を出されてしまっている方が、情報商材は詐欺だと社会に認識されている現実を知り、一日も早く目を覚まされ表のアフィリエイト世界に戻ってこられることを、アフィリエイトSOGO.COM編集部一同心から祈っております。
P.S.
情報商材アフィリエイトで被害に会われた方は、個人・法人問わずアフィリエイトSOGO.COM編集部までご連絡ください。ご連絡を頂く際には、できる限り詳しい状況を記載した上でメール頂ければと思います。
アフィリエイトSOGO.COM 編集長
クロスワーク株式会社 代表取締役
笠井北斗 (KASAI)
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アングラな商売に手を染める者は信頼されない from レビュログ☆リターンズ at 2009年01月26日 14:19
アングラな商売に手を染めている者はこれを読んでおけ。これがお前たちの評価だ。 ■情報商材は詐欺、社会から「悪」の烙印を押される情報商材業界 アフィリエイ... [詳しくはこちら]
コメント
こちらの記事を紹介させていただきました。
情報商材自体をつぶさない限り、信用回復は無理です。そこまで堕落してしまっていますよ。
投稿者: 日刊NANZO編集委員会 at 2009年06月13日 08:09