当「アフィリエイター虎の巻」も、今回でラストとなりました。50回におよぶ連載の中で、アフィリエイターとして覚えておくべき基本や提携関係、注意点にリスク、ネット広告やレベルアップ、そして究極のアフィリエイターを目差すためのテーマについてお話させて頂いて参りましたが、今回はその総まとめになります。当アフィリエイター虎の巻を通して、皆さんにお伝えしたかった事を書かせて頂こうと思います。
1999年ごろより本格的にスタートした日本のアフィリエイト・プログラム。私達が生きる今この時も、日本のアフィリエイト業界は未だ発展途上です。私自身、ちょうど日本アフィリエイト創世記からこの業界に関わり始めてきたので、その間の成長や発展には自らの人生がオーバーラップし、大変感慨深いものがあります。この長い年月の間でアフィリエイト業界が大きく変わったなと思う事、それはアフィリエイターの皆さんの意識がより高い物になってきていると同時に、一部のアフィリエイター間では自己の利益のみを優先させた行為が目立ち始めているという点です。
日本のアフィリエイト・プログラムに参入する企業や個人の数はここ数年で劇的に増加して参りましたが、アフィリエイト・プログラム運用の知識と経験不足が、この業界で問題を引き起こすケースも見受けられるようになっています。スパムや不正行為、擬似ねずみ講とも呼べる広告手法などの問題がアフィリエイト業界でも取りざたされてきています。アフィリエイト・プログラムが収益を生み出す広告手法であるがために、その収益部分だけに目がくらみ、他人の迷惑を考えない行動を意識的・無意識的に行ってしまっているアフィリエイターも残念ながら存在してしまっています。
アフィリエイト・プログラムは、成果報酬型のネット広告ツールだと説明できます。しかし、その深層には、ECアフィリエイト・プランナーとアフィリエイターの心のつながりがあり、それこそがアフィリエイト・プログラムにおける最も重要かつ美しい要素なのだと私は信じています。日本のアフィリエイト業界には、自分だけの利益のためだけではなく、ECサイトや自分のサイトを訪問してくれるユーザーに出来る限りのメリットを提供するために、アフィリエイターとしてのベストを尽くす方々が多数存在します。彼らの姿勢を目にするたびに、私は胸が熱くなるのです。
ネットの時代は日々猛スピードで流れ、昨日の常識が今日の非常識となる事も多々あります。アフィリエイト・プログラムの活用方法自体も、年を重ねるごとにに大きく様変わりして来ました。しかし、これからどんなに時が移り変わろうとも、アフィリエイターの心の中にアフィリエイト・プログラムに対する愛がある限り、この業界はきっとこれからもさらなる発展を続けていってくれると信じています。
アフィリエイターの皆さん。アフィリエイトで成果を出す事が、そんなに簡単なことではない事を私は知っています。時間も、労力も、頭も、体も、精神もすり減らしているのに、なかなか成果が出てこない。それが、アフィリエイターが必ず通る道なのです。それでもあきらめず、独自のアイデアと信念のもと行動を取り続けられる方にこそ、アフィリエイトの女神は微笑むのです。ECアフィリエイト・プランナーと協力し、どうかこの日本のアフィリエイト業界発展のために、自分にできるベストを尽くして頑張って下さい。皆さんの健康と成功、そして幸運を、心から祈っています。
アフィリエイター虎の巻、最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。
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執筆者： KASAI
掲載日： 2006年10月
